女性研究者のキャリア構築とワークライフバランス

昨日、いつもよくしていただいている大学の女性教授の方に誘われて、
「女性研究者のキャリア構築とワークライフバランスというイベントに参加してきました。


参加していたゲストの方に姉と同学年だった方や、
同じ勤務先で先週もミーティングしてたよという方がいて、なんだか親近感の沸くイベントでした。


私の大学の教授に直接団体を知ってもらおうということは今までしてこなかったため、凛の活動を知ってらっしゃるかたもたくさんいてびっくり。


話を伺って書き留めたこと、今後のトピックスに取り上げたいなあという話題を下記に記します。


シンクタンクコンサルタントの違い
シンクタンクは調査が一番重きをおき、与えられたテーマについて世界ではこのような動きが生じているから今後どう動いていくと予想
されるかをクライアントに伝える。一方、その先のソリューションのところまで踏み込んで提示していくことがコンサルタントの仕事。


・将来のキャリアを考えるにあたって
研究の内容を継続させるか、分野を継続させるか、研究での経験を含めて第三者的立ち位置からの仕事をするか。(後者は商社、VC、金融、中央政府シンクタンクなど)


・日本の女性研究者の割合は13%、女性管理職の割合は6%
これは世界の先進国をみるととても低い数値。私の団体の活動の中でも女性研究者の割合の数値は何度も紹介させていただいたことがあります。


・女性は自分の体のことをもっときちんと知るべき
とても強く共感しました。やはり人間は生物であり、私たちは生物学の側面から自分の体のことを知っておくべきです。

よく、若いころの1年2年なんてたいして変わらないから、留学なり休学なり好きに打ち込めることをするべきとう話がありんますが、男性が言う台詞に惑わされてほしくないです。結婚の時期はいつでもいいかもしれないけれど、出産には必ず適齢期が存在します。特に、子供の夜泣きがあるためタイムマネジメントを自分でコントロールすることができない。体力のリカバリーが年代によって全く違うと、誰に聞いても共通した回答をいただきます。これはぜひ女性が人生を考える上で知っておいてほしいことです。


・なぜ仕事をするのか
【自分にとって】【社会にとって】

この2つの軸から導き出した答えを持っておくことが大切。どちらか一方のみだと、立ち返ったときに奮い立たせる意思が少し弱くなってしまうとのことでした。


・優先順位をきちんと自分で認識し、それを周りに伝え理解を得ることがとても大切。


・周囲の力を借りる謙虚さと潔さをもつこと。


・働くことは生きていくこと。若いときはつい目の前の情報だけで決断してしまいがちだが、ライフキャリアという長い時間の視点をもつこと。


・「学ぶ力」「変わる力」を身につけること。


・悩みすぎずに周りの人にきくこと。


・ささやかな自分の成長を認めてあげること。


とても勉強になりました。本日お会いした「研究者の夕べ」という企画をされている女性教授がいるのですが、彼女の企画では毎回夫婦そろってゲストとしてきていただいて、ワークライフバランスについて考えている機会を提供しているのだそうです。

この考え方にもとても強く共感しました。よく「女性のための〜」というイベントが開催されているかと思いますが、結局女性だけで考えても世にはびこる問題は解決しないと思うのです。だってこの世の中の男女でどう生きていくかという問題でしょう。


以前、MITメディアラボ副所長の石井教授が世の中を変えるには自分がロールモデとなることが一番早いといっていたのを思い出しました。
私も今回いらっしゃっていたゲストの方々のように、素敵な女性に、人間としての魅力を備えた成長を遂げたいと心から思いました。